フラッシュライトとは

「あゝ素晴らしき懐中電灯の世界 vol.3」より

サークル:お外であそぼう 著:Σ\(゚Д゚;)・倉場 
編集:ez-lite

「フラッシュライト」とは「懐中電灯」を意味します。
夜道を散歩したり、暗闇で捜し物をする時に使用します。
また、警察官や消防士、自衛隊、医師や電気工事士も使っている、便利な携帯照明の全般を指します。

「フラッシュ」と聞くとカメラのストロボのように一瞬だけ光る光源を連想する人も多いと思いますが、懐中電灯とほぼ同義で、電池によってLEDや電球を光らせます。

もっとも、古くはカーボンのフィラメントを光源に用いていた為に連続発光できないことから「フラッシュライト」と呼ばれていたようです(※参考文献

フラッシュライトの形式はさまざまで、一般的な手持ちタイプや頭に付けるタイプなど、目的に応じた使い分けることが可能です。また、使用する光源、電池、明るさの切換え、スイッチ形状などを適切に選ぶことにより、あらゆる用途に最適なものが見つかります。

どのような形式・種類が、それぞれどのような用途に適するのか。まずは、大まかな種類と特徴をご紹介します。

1. 形状から見る懐中電灯の種類

  • 手持ちライト

    ① 手持ちライト(ハンドヘルドライト/ハンドライト)

    一般的に懐中電灯と聞いて思い浮かべる形状で「マグライト」を連想する人も多い。汎用性が高く、電池容量が大きなモデルも多い。肩掛けの大型機もある。

  •  ヘッドライト

    ② ヘッドライト

    両手が空くので作業や登山に便利なライト。ヘルメットに装着できるものや、バンドを外して手持ちできるモデルもある。
    頭頂にもバンドがあるタイプはしっかりホールドできる。

  • ランタン

    ③ ランタン

    周囲を広範囲に照らす照明。アウトドア、災害や停電など有事の際の備えとしても役立つ。

  • キーライト

    ④ キーライト

    キーホルダーやストラップで携帯しやすい小型ライト。
    あかりが弱く、電池もすぐに切れてしまうデメリットはあるが、咄嗟の明かりや、暗闇でドアの鍵を開ける時に便利。

  • ペンライト

    ⑤ ペンライト

    細身でコンパクトなライト。ハンドライトとの明確な違いはない。胸ポケットや筆箱に収納できる利便性がある。

  • ポケットライト

    ⑥ ポケットライト

    ポケット入れられるサイズの小型ライト。クリップがボディについている。

2. 用途から見るちょっと特殊な懐中電灯

  • サーチライト

    ① サーチライト

    遠方を照らすことに特化したライト。明るい光源を使用しつつ、狭い範囲に光が集中するよう設計されている。大柄で重く個人使用には向かないが、近年のLED技術の進歩により小型化が進んでいる。

  • ダイビングライト

    ② ミリタリーライト

    軍用ライト。仲間に信号を送ったり、手元の最低限の明るさを確保でき、IR(赤外線)で信号を送れる。

  • 防爆ライト

    ③ 防爆ライト

    ライト内の火花が外に漏れない密閉構造と頑丈さを兼ね備えているため、可燃ガスが充満した環境下でも安全に使用できる各国の認可を受けたライト(EU系のATEX、アメリカのUL、IECExなど)認可を受けた光源しか使用できない。

  • ウェポンライト

    ④ ウェポンライト

    武器に装着することを前提としたライト。
    1990年代まではハンドガン用の小型な物から機関銃用の大型な物まで銃に合わせた専用設計が多かったが、近年はほぼ統一規格のM1913ピカティニーレール用に変わった。

  • ワークライト

    ⑤ ワークライト

    広範囲をムラ無く照らすことができるライト。磁石で固定したり自立させて、暗所での作業を助ける。ランタンの代用にもなる。

  • タクティカルライト

    ⑥ タクティカルライト

    近接戦闘用の中小型ハンドライトを指すが、明確な定義はない。
    間欠点灯(スイッチを押している間だけ点灯)できるスイッチ、点灯時間より明るさを優先した出力、鋭く絞られた照射範囲、コンバットグリップなどが特徴。LEDの高効率・高出力化に伴い照射範囲の広いものもリリースされている。